種から育てる観葉植物 選び方 – 育てやすい木や縁起の良い木 おすすめ品種を紹介

観葉植物にはお部屋を明るく彩ったり、玄関口のシンボルツリーとしても利用されています。

様々な種類がありますが、ゴムの木を初めとして、種子から育てられる植物も沢山あります。
珍しい植物でも、種子から育てやすい丈夫な種類があります。

少しでも珍しい種類では、鉢植えの流通数が少ないので、見つからないことも多いです。
そのような種類は種子から育てることが適しています。

また、中~大型の観葉植物は、鉢植えでは良いものが見つからないことや、高額な送料が求められることがあります。
植物サイズが大きいことで、普通の宅配便では配送できないケースも少なくありません。

当店は、様々な観葉植物の種子を扱っており、生花用として室内栽培している種類もあります。
ここでは、当店の取り扱いの種類の中から、縁起の良い木や育てやすい木など、特徴や用途別に紹介していきます。

※現在育成中の種類もあるので、新たなおすすめ種類があれば随時更新していきます。

目次

定番の種類 – 初心者におすすめ

観葉植物として有名であり、種子からでも育てやすい種類を紹介します。

ボトルツリー (ブラキシトン・ルペストリス)

ボトルツリーの中でも有名な種類です。

ボトルツリー(ブラキシトン)とは、根本の幹がボトルのように水を貯める性質があります。
そのため、水やりも少なくて、手間いらずです。
加えて、成長も早すぎることはないので、植え替え等の手間も少なくて済みます。

いくつかのボトルツリーを育てましたが、寒さにも少し強くて丈夫な印象があります。

風水では、細い葉をもつ本種は、悪い気を払う邪気払いの効果があるとされます。

グリーンバタフライ(エリスリナ・ベスペルティリオ)

葉に特徴があり、コウモリの羽ばたきやチョウにも例えられる、オーストラリア原産の植物です。

日光を好むため、明るい場所で管理する必要があります。
一方、乾燥にも強く、丈夫なので育てやすい植物です。

1m前後の中型の観葉植物として、あるいは、2m以上の大型の観葉植物としても育てられます。

エバーフレッシュ

中南米やカリブ海の島々を原産とする花木です。

爽やかな羽状の葉をもち、育てやすいので、一定の人気があります。

1m程度でも穂状の白い花が見られることがあります。

種子からでも育てやすく、成長も比較的早いです。
なお、種子は乾燥すると発芽しないので、保管期間も限られており、季節限定になります。

風水では、繊細な葉は良縁をもたらす「金運」「恋愛運」アップの効果があるとされます。
また、葉が下向きに垂れることからリラックス効果もあるといわれます。

小型の観葉植物として育てる

小型で育てられる観葉植物を紹介します。

小さい鉢植えでお部屋を彩りたいというときにおすすめです。

丈夫で小型に育てられる植物

多くの観葉植物は元の樹高が数m以上です。
その中で、小型で育てやすい植物は、主に丈夫であることや、葉が小さいことが挙げられます。

アスパラガス・スプレンゲリ

「アスパラガス」には観葉植物として人気がある種類が多くあります。

「スプレンゲリ」は黄緑色の細葉をもち、涼しげな雰囲気があります。
また、アスパラガスの中でも小型です。

半日陰でも育てやすいので、室内の様々な場所に配置できます。

1mほどの中型の観葉植物にすることも可能です。

アスパラガス・ヴィルガツス

こちらの「アスパラガス」は、糸状の細い葉をもちます。
アスパラガスの中でも小型です。

サラサラとした涼しげな葉は、フラワーアレンジメントの素材としても使用されることもあるようです。

伸びた葉枝を切って、花瓶に飾っても良いですね。

1mほどの中型の観葉植物にすることも可能です。

繊細な葉は、良縁や恋愛運を運ぶともいわれます。

ラデルマケラ・シニカ

光沢のある葉をもつ亜熱帯の植物です。

「チャイナドール」や「エメラルドツリー」という名前で呼ばれることもあります。

葉の色合いは、濃い緑色なので、お部屋に緑色を取り入れたいときにはおすすめです。
光沢があるので、同時に明るい印象もあります。

小さく育てることに加え、中型や大型に育てることもできます。

多肉植物

多肉植物は小さく育てることができ、観葉植物としても人気です。

ここで紹介するのは、冬型の多肉植物です。
(冬型とは、暑い時期には休眠したり、成長が止まる多肉植物です。)

量販の小売店では取り扱いにくいので、珍しいことや、価格が高いことがあります。
そのような場合には種子から育てるのがおすすめです。

バニー・イヤー(モニラリア・モニリフォルミス)

先端がピースのような形になる多肉植物です。

その形から、「バニー・イヤー・サキュレント(うさぎの耳の多肉植物)」と呼ばれます。

基部が硬質化し、コーデックスのように仕立てられることもあります。

発芽直後に夏が訪れると厳しいものの、それでも、やや夏に強い印象があります。

親指姫(ダクティロプシス・ディギタータ)

太くて円筒状の多肉質な葉が直立して伸び、「指」のような見た目になる多肉植物です。

その形から「親指姫」と呼ばれます。

こちらは、上記のバニーイヤーに比べて、1年目は夏に弱いです。
そのため、もしも春に発芽させる場合には、夏は涼しい環境を維持する必要があります。

オトンナ・プロテクタ

基部が硬質化し、「コーデックス(塊根植物)」として知られています。

コーデックスは人気が高く、希少性があります。

月日を重ねるにつれ、乾いた幹を形成し、盆栽のようにも仕立てられます。

なお、発芽時には寒い環境を経験させる必要があり、難しくはありませんが、他の植物の発芽で慣れ始めたときにおすすめです。

中型の観葉植物として育てる

中型の観葉植物では、1m近くや、1~2m程で育てることを想定した植物を紹介します。

中型になると存在感があり、空間のアクセントになります。
そして、大型と違って、移動しやすいので、レイアウト変更の自由度もあります。

多くの観葉植物は元の樹高が数m以上ですが、丈夫な植物であれば、小さめのサイズに抑えることができます。
ここでは丈夫であり、中型でも映える植物を紹介します。

丈夫で育てやすい種類

アスパラガス・ファルカタス

「アスパラガス」には観葉植物として人気がある種類が多くあります。

「ファルカタス」は光沢のある濃緑色の細葉です。
多くの細葉が出てくるので、緑の茂みのような雰囲気にもなります。

小型で育てることもできますが、少し大きめに育てることができます。

半日陰でも育ち、塊茎をもつ丈夫な植物なので、様々な場所にも配置できます。

アスパラガスは、その丈夫さから「普遍」「勝利」「無敵」の花言葉があります。

ゴムの木(フィカス・アルテシマ)

ゴムの木として代表的な種類であり、インテリアの観葉植物としても知られています。

大きめの葉は手のひらでお金を包み込むことを連想させ、金運を高める効果があるとされています。

成長が早すぎることがないので、植え替えの手間も少なく、お好みの樹形に育てることができると思います。

ゴムの木なので、更に大きく育てることもできます。

ゴムの木(オーストラリア・ゴムノキ)

オーストラリア原産のゴムの木です。
別名「モートン湾のいちじく」とも呼ばれます。

こちらはなんといっても、上品さを感じさせる葉と新芽が特徴的です。

通常のゴムの木よりも葉がスリムであり、色合いは光沢のある濃い緑色の葉です。

新芽の色合いや伸び方も気品を感じさせます。

他のおすすめ種類

花や実を楽しめる種類

パッションフルーツパッシフロラ・エドゥリス)

代表的なパッションフルーツの一種類であり、紫がかった白い花を咲かせる、つる性の多年草です。

画像のように、お部屋の緑の茂みとして育てることができます。

葉は掌状の光沢のある大きめの葉であり、存在感もあるので、緑のインテリアになります。

なお、中型の鉢だと花や実は少なめなので、果実を目的にする場合は大きい鉢で育てる必要があります。

パッションフルーツなどのトケイソウの花言葉には「聖なる愛」「信仰」「信頼」などがあります。

ゴールデンキャンドル

「キャンドルブッシュ」とも呼ばれる中南米の花木です。
エンパイア・キャンドルスティック(皇帝の燭台)やエンプレス・キャンドルプランツ(皇后の蝋燭の植物)という別名もあります。

日本ではハーブ茶としても有名になりました。

種子は固いため、傷つける等の処理が必要ですが、発芽すれば丈夫で成長は早いです。

寒さは苦手のため、日本では室内で育てるに適した花木です。

エバーフレッシュ

花を咲かせる観葉植物としては定番です。

種子からでも育てやすく、成長も比較的早いです。
なお、種子は乾燥すると発芽しないので、保管期間も限られており、季節限定になります。

風水では、繊細な葉は良縁をもたらす「金運」「恋愛運」アップの効果があるとされます。

また、葉が下向きに垂れることから「リラックス効果」もあるといわれます。

変わった種類

普通には見かけない、変わった種類を紹介します。

比較的、育てやすく、丈夫な植物をピックアップしました。

イナゴマメ(キャロブ)

地中海地域の植物であり、実を乾燥させた粉末は「キャロブパウダー」として、ココアやチョコレートの代用品にされたり、健康食品に用いられています。

葉や樹形にも特徴があるので、小型や中型の観葉植物として見かけるようになりました。
葉は濃い緑色、若芽は抹茶色なので色合いにコントラストもあります。
成長は早すぎることはないので、お好みの樹形にも仕立てやすく、小さめに育てることもできます。

葉のサイズは、樹高に応じて、大きくなるようです。

なお、実を目的にする場合、多くは雌雄異株なので複数苗を用意し、大きめに育てるのが望ましいと思われます。

プヤ・ミラビリス

中南米のボリビア原産のパイナップル科の観葉植物です。
球根状の基部を形成し、草のような葉が生えます。

若いうちは、明るい緑色の葉を持ち、一見は多肉植物のようにも感じられます。

やがて葉の根本や裏側が白みを帯び、日光に当たると白銀色にも見えます。

やがて花も見られるかもしれません。

過度な水分を必要としないため、水やりも少なくて済みます。

セナ・ノタビリス

日本ではまず見かけることはないオージープランツ(オーストラリア原産の植物)です。

産毛があるビロード状の葉なので、日光を受けると白みをおびた色合いに見えます。
な羽状の葉なので、一定のボリュームもあります。

発芽当初は丁寧に育てる必要がありますが、一定に育つと、丈夫になる印象です。
乾燥気味を好むため、水やりの頻度も少なめで済みます。

寒さには弱いため、室内の明るい場所で育てることに適しています。

大型の観葉植物として育てる

大きめに育てることがおすすめの観葉植物を紹介します。

1m程度に育てることもできますが、2m以上には育てると、各植物の特徴が良く見られると思います。

広い空間にも適していますが、通常のリビング等でも存在感のあるシンボルツリーになります。
シンボルツリーになる観葉植物では、明るいイメージのある植物や、縁起のよい植物がおすすめです。

丈夫な種類

丈夫で育てやすい植物を紹介します。
なお、丈夫ではありますが、過度な水やりは控え、水はけの良い用土で育てることが適しています。

インドボダイジュ

仏教の開祖である「ブッダ」が、この木の下で悟りを開いたと信じられる、仏教三大聖樹の一つの神聖な木でもあります。

寿命がとても長い「長寿の木」としても知られています。

大きめのハート型の葉をもちます。
大きめの葉は「安定」「家庭運」「厄除け」などの良い気を引き寄せるとされています

総じて、縁起がよいイメージがある木です。

2m以下で育てることもできますが、大きくになるにつれ、葉がより大きくなる傾向があります。

ベンガルボダイジュ

ベンガルボダイジュは、ゴムの木として有名な種類です。

ヒンドゥー教では「永遠の命」として神聖な木であり、神話にも「望みを叶える木」として登場することで知られています。

大きめの葉は「安定」「家庭運」「厄除け」などの良い気を引き寄せるとされています。
樹高が1m程度でも葉のサイズは、両手サイズにもなることがあります。

小さいサイズに抑えることもできますが、葉が大きいので、少し大きめに育てることがおすすめです。

(※一般流通しているものには、小ぶりの葉もあるようで、若干種類が異なるか園芸種かもしれません)

プヤ・アルペストリス

変わった種類を育てたい方におすすめの観葉植物です。

中南米のアンデス山脈に生育するパイナップル科の観葉植物であり、「サファイアタワー」とも呼ばれます。

花までは未確認ですが、乾燥にも強いので、水やりの頻度も少なくて済みます。

花を見るには2m以上に大きく育てる必要があると考えられます。

花や実を楽しめる種類

ビルマネム

ネムノキの仲間であり、熱帯地域に生育します。

古代インドでは、「ヴァーガイ (勝利)」と呼ばれ、王が戦いに勝つたびにこの花輪を身に付けたとされています。

勝負事や気合いを入れる雰囲作りによさそうです。

寒さには弱いですが、少しだけのマイナス気温であれば耐えるので、広い室内空間でも育てられます。

丈夫であり、高さ30cmの鉢でも2mを超えました。

ネムノキの花言葉には「歓喜」「ときめき」「創造力」などがあります。

ベニノキ

赤い果実や実が特徴的な熱帯の花木です。

実から抽出される色素は、様々な食品や化粧品、医薬品に利用されるほか、生育地では伝統料理や調味料にもされるとのこと。

丈夫ではありますが、寒さには弱いので、室内の明るい場所で育てることに適しています。

黄胡蝶

ピーコックフラワー(孔雀の花)とも呼ばれる熱帯の花木です。
種類名の「プルケリマ」 はラテン語の「最も美しい」に由来します。

寒さには弱いですが、少しだけのマイナス気温にも耐えるので、広い室内空間にも適しています。
(葉は落としましたが春に芽吹きます)

丈夫で育てやすく、1~2m程でも花を咲かせます。

若木の枝の色合いも、明るい黄緑色で美しいです。

縁起が良い観葉植物(幸運の植物)を育てる

植物を空間に飾ると、無機質な空間に対して、ナチュラルな明るい雰囲気が取り入れられ、緑のリラックス効果もあります。
加えて、観葉植物には「縁起が良い植物」も数多くあります。

ここでは縁起がよいとされる「ゴムの木」と「ボトルツリー」を取り上げます。
※他の縁起のよい植物は、これまでの章(サイズ別)での説明に記載しました。

縁起が良い植物が近くにあるだけで、気分も明るくなり、更に良い循環になっていくことでしょう。

ゴムの木

ゴムの木は観葉植物として人気があります。
風水的にも良い効果があることは、人気の要因かもしれません。

ゴムの木のいくつかの種類

インドボダイジュ

仏教の開祖「ブッダ」が、この木の下で悟りを開いたと信じられる、仏教三大聖樹の一つの神聖な木でもあります。

寿命がとても長い「長寿の木」としても知られています。

大きめの葉は「安定」「家庭運」「厄除け」などの良い気を引き寄せるとされています

大きめのハート型の葉も人気の一つです。

総じて、良いイメージがありますね。

ベンガルボダイジュ

ベンガルボダイジュは、観葉植物として有名な種類です。

ヒンドゥー教では「永遠の命」として神聖な木であり、神話にも「望みを叶える木」として登場することで知られています。

樹高が低くてもはのサイズが大きくなります。
(市販のものは小さい葉もあるようですが、少し違う種類かもしれません)

大きめの葉は「安定」「家庭運」「厄除け」などの良い気を引き寄せるとされています。

ゴムの木(フィカス・アルテシマ)

ゴムの木として最も有名な種類かもしれません。

大きめの厚みのある葉をもちます。

大きめの葉で手のひらでお金を包み込むイメージから、金運を高める効果とされています。

成長が早すぎることがないので、植え替えの手間も少なく、お好みの樹形・樹高に育てることができると思います。

オーストラリア・ゴムノキ

オーストラリア原産のゴムの木です。

普通のゴムの木よりも葉がスリムであり、光沢のある濃い緑色の葉です。

新芽の色合いや伸び方も含め、上品さを感じさせます。

風水では、美しくて光沢感のある葉は、周囲に「財」をもたらすとされています。

たしかにリッチな雰囲気があります。

ボトルツリー

ボトルツリーとは、根本に水を溜め込む膨らんだ幹になることが特徴的なオージープランツ(オーストラリア原産の植物)です。
日本では主に「ブラキシトン・ルペストリス」が流通していますが、30種類以上があります。

ボトルツリーの膨らんだ幹は、財運を高める豊かさのイメージがあるとされます。
また、中心となる幹をもとに、カットしても、力強く上へと伸びる様から、発展や成長のイメージも連想させます。

ブラキシトン・オーストラリス

カエデのような葉が特徴的なボトルツリーです。

小さくて育てることもできますが、葉が大きいので、1m以上に育てることがおすすめです。

五芒星のような形の葉は魔を避ける効果もあるといわれています。

ブラキシトン・ポプルネウス

ポプラのような葉をもつボトルツリーです。

上記で紹介した種類よりも、少し成長は穏やかなのであり、お好みの樹形に育てやすいかもしれません。

卵型(丸みを帯びた形)の厚みのある葉は調和やリラックスがあるといわれます。

ブラキシトン・ルペストリス

ボトルツリーの中でも有名な種類です。

細身のある細葉が特徴的です。

細い葉をもつ本種は、悪い気を払う邪気払いの効果があるとされます。

まとめ

本記事では、用途別に、様々な観葉植物を紹介しました。

「種子から育てる」ならではの、珍しく、魅力的な種類も取り上げました。
種子から育てれば、その植物ならではの様々な特徴・魅力に気づくこともあります。

他にも観葉植物はたくさんあり、ここでは紹介できなかった種類もあります。
現在育成中のもの・これから販売予定のものもあるので、今後、アップデートしていきます。

なお、紹介した種類は、室内であれば少しの寒さであれば耐えられます。
冬に暖房がない空間でも、日光が入る明るい場所であれば育てることができます。
(寒冷地では暖房が必要かもしれません。)

観葉植物には多くの種類があり、葉の形や樹形なども様々です。
様々な種類を育てていくと、新たな発見が見つかると考えます。

▼オージープランツでは、「ユーカリ」や「アカシア(ミモザ)」も有名です。

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