朝鮮白檜(チョウセンシラベ)(サイシュウシラベ) – 東アジアのモミの木 – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Abies koreana
英名:Korean fir

朝鮮白檜(チョウセンシラベ)

朝鮮白檜(チョウセンシラベ)とは

朝鮮白檜(チョウセンシラベ)は小~中型のモミの木で、光沢のある緑色の葉をもち、円錐形の樹形になります。
美しい樹形になり、この木から様々な品種が生まれ、クリスマスツリーとして広く使われています。
「英国王立園芸協会」からは「ガーデンメリット賞」を授与されており、庭での植栽で優れた植物だと評価されています。
モミの木なので成長はゆっくりであり、盆栽にも利用されています。
「韓国のハワイ」と称される済州島には多く生育しており、済州白檜(サイシュウシラベ)とも呼ばれます。
自然に生育する数は少なくなり、絶滅危惧種として指定されています。

モミの木は成長速度はゆっくりの種類が多く、環境によりますが、年に約10~20cmの成長になります。

原産地:朝鮮半島や済州島に生育

樹高:10~15m程度

育て方

朝鮮白檜(チョウセンシラベ)

涼しい地域で生育しており、寒さには強い一方、暑さには若干弱いです。
暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-15度以上で育ててください。

水はけのよい土で育て、なるべく粘土質の土は避けてください。
水やりは、土が乾燥しないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
(※水の与えすぎは根腐れを招きますので、過度に与えすぎないようにしてください。)
多湿は苦手のため、湿度が高い時期には、湿度が高くない環境(風通しの良い場所など)で管理してください。
連日の雨などの高い湿度になる日には特に注意が必要です。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

一般的に、マツ科モミ属に属する植物が「モミの木」と呼ばれます。
「モミの木」は世界で約50種類あり、加えて園芸用に生まれた種類も数多くあります。
樹形が円錐状になることが多く、クリスマスツリーとして利用されることが多い種類です。
また、成長がゆっくりであるため、盆栽として利用されることがあります。
多くのモミの木には精油成分があり、消臭や抗菌などの様々な効果が注目されています。

朝鮮白檜(チョウセンシラベ)

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

参考画像

済州島

森・海・火山・滝などの大自然があり、リゾート地としても有名

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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