アカシア・アネウラ (マルガ) – 取り扱い植物の説明と育て方 – 数百年生きる長命のミモザ

学名:Acacia aneura
英名:Mulga

アカシア・アネウラ

アカシア・アネウラとは

アカシア・アネウラは長命のミモザ(アカシア)であり、明るい緑色の細長い葉をもち、黄色の花を咲かせます。
ハチの刺し傷により作られたこぶは「マルガ・リンゴ」と呼ばれ、リンゴに似た甘い味がするといわれます。
他のアカシアよりも長命の木であり、中には200~300年生きている木があるともいわれています。
オーストラリア南部の先住民により、長寿を意味する「ウムーナ」と呼ばれることがあります。
名前の「アネウラ」はギリシャ語で「神経が無い」という意味であり、葉脈が無いような「長細い葉」を表しています。
花はハチミツ用、葉は牧畜用、木材は硬いので支柱や工芸品にも利用されています。
かつては、先住民族が種子を使ってシード・ケーキとして食したり、木材を盾やブーメランとして使用しました。
オーストラリア南東部には「マルガ・ランド」という平原の地域があり、多くの「アカシア・アネウラ」や「ユーカリ」等が生育しています。
長命な分、通常のアカシアに比べると成長はゆっくりです。

生育地:オーストラリアの内陸部の低木林や草原に生育

樹高:5~15m程度

育て方

アカシア・アネウラ

耐暑性があります。(近年の連日の猛暑等には注意)
寒い時期は、強い寒波に当てず、おおよそ-5度以上で育ててください。

水はけのよい土で育て、過度に水持ちする土は避けてください。
水やりは、土をやや乾燥気味にし、土の上~中部が乾いたら水を与えます。
土の湿り過ぎは生育を遅らせたり、弱らせることがありますので、注意してください。 
特に若木のときは、大雨や長雨には当てないように管理します。

夏などの高温多湿は好まないため、空気が滞留する場所は避け、多湿にならないよう風通しの良い場所で管理ください。
梅雨などの連日の雨には特に注意してください。

冬を含め、年中、日当たりの良い明るい環境で育てることが望ましいです。

肥料は、痩せた土地で生育しているので、多くを必要としません。

アカシアはマメ科の植物であり、一般的に、空気中から窒素を固定して、生育に利用します。
そのため、窒素が多く含む肥料や培養土は避けてください。
肥料を過度に与えすぎると、逆に、弱らせることになりますので、注意してください。
肥料を与える場合には、窒素が少ない肥料を年に1~2回程度、控えめに与えると良いでしょう。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

アカシア・アネウラ

参考画像

マルガアップル

ハチの刺し傷により作られたこぶは果実に例えられています。
まさに自然の産物です。

種子販売について


<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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