西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)(ユダの木) – 地中海地域の花木 – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Cercis siliquastrum
英名:Judas tree

西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)

西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)とは

西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)は濃いピンク色(紫色)の沢山の花を咲かせ、ハート形の葉をもつ花木です。
ヨーロッパの温かい地域では、庭園や街路樹として植樹され、観賞用として愛されています。
「英国王立園芸協会」からは「ポリネーター(花粉媒介者)のための植物」と指定され、ミツバチやチョウ等が訪れることができる植物として評価されています。
「地中海ハナズオウ」とも呼ばれ、生育地である地中海地域やアラブ地域の人々の文化と関わりがあります。
イエス・キリストの十二使徒の一人であるユダの死を連想する木であることから、欧米では「ユダの木」と呼ばれます。
中世に栄えたビザンツ帝国の統治者の衣服は、花と同じ紫色系であり、 自然に生成するのが難しい色であることから、当時は「富と権力」の象徴としても捉えられたそうです。

原産地:南ヨーロッパや西アジアに生育

樹高:5~12m程度

育て方

西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)

暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-10度以上で育ててください。

水はけのよい土で育て、なるべく粘土質の土は避けてください。
水やりは、土が乾燥しないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
(※水の与えすぎは根腐れを招きますので、過度に与えすぎないようにしてください。)

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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