アレッポマツ(エルサレムマツ ) – 地中海の松 – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Pinus halepensis
英名:Aleppo pine, Jerusalem pine

アレッポマツ

アレッポマツとは

アレッポマツは地中海地域のマツ(松)であり、乾燥に強く、耐寒性もある植物です。
地中海地域の人々の生活と関わり深く、庭園の木として植樹され、ワインやデザート、木材などにも広く使用されています。
マツの中でも成長はゆっくりで、1年で20~30cmであり、盆栽としても利用されています。
若い芽から部分的に長い葉を出す様は、成熟した葉と違う様子になり、葉の変化を感じられます。
地中海地域の東部では、花はハチミツ用としても利用され、パインツリー・ハニーとして販売されています。
ギリシャでは樹脂を「レツィナ」と呼ばれるワインの風味付けに利用し、チュニジアでは松の実を使って「アシーダ・ズグーグー」 と呼ばれるプリンが作られます。
「アレッポ」はシリア北部の都市であり、「エルサレム」はイスラエルの都市です。

マツの中でも成長速度はゆっくりで、環境によりますが、1年で約20~30cm育ちます。

原産地:地中海地域に生育

樹高:15~25m程度

育て方

アレッポマツ

暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-10度以上で育ててください。

水はけのよい土で育て、なるべく粘土質の土は避けてください。
水やりは、土が乾燥しないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
(※水の与えすぎは根腐れを招きますので、過度に与えすぎないようにしてください。)
多湿は苦手のため、湿度が高い時期には、湿度が高くない環境(風通しの良い場所など)で管理してください。
連日の雨などの高い湿度になる日には特に注意が必要です。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

参考画像

ワイン「レツィナ」と、チュニジアのプリン「アシーダ・ズグーグー」

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。

鉢物の在庫状況

鉢物 : 在庫あり
~30cm:◯
30~100cm:◯
100~200cm:◯



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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