アカシア・デカレンス ( ブラックワトル / アーリーグリーンワトル) – 取り扱い植物の説明と育て方 – オーストラリアの冬の終わりを知らせるミモザ

学名:Acacia decurrens
英名:Black wattle, Early green wattle

アカシア・デカレンス

アカシア・デカレンスとは

アカシア・デカレンスは中型のミモザ(アカシア)であり、ボール状の沢山の黄色い花を咲かせます。
オーストラリアでは、一般的なアカシアよりも早く、冬に開花し、「アーリー(早い)グリーンワトル」とも呼ばれています。
寒い時期の終わりに咲くことから、オーストラリア先住民族のダラワル族は、寒くて風の強い時期(Tugarah Gunya’marri)の中で、寒風が収まる春の訪れの花として捉えました。
現在では、花はエッセンシャルオイルとして利用されるほか、フリッターとして調理されることがあるそうです。
木材や化学品として利用されるほか、樹皮は、アラビアゴムの代替品として利用されることがあります。
なお、「ブラックワトル」は「モリシマアカシア(アカシア・メアンシー)」を指すことがあるようですが、こちらは「アカシア・デカレンス」の説明になります。

生育地:オーストラリア南東部やタスマニア島の森林に生育

樹高:10~15m程度

育て方

アカシア・デカレンス

耐暑性があります。
冬は寒波に当てず、なるべく、0度以下になりにくい環境で育ててください。

様々な土壌で育てられますが、水はけのよい土で育てることが望ましいです。
水やりは、水を切らさないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
土の湿り過ぎは根腐れを引き起こすため、水の与え過ぎには注意してください。
なるべく風通しの良い場所で管理してください。
冬を含め、年中、日当たりの良い明るい環境で育てることが望ましいです。
アカシアはマメ科の植物であり、一般的に、空気中から窒素を固定して、生育に利用します。
そのため、窒素が多く含む肥料や培養土は避けてください。
肥料を過度に与えすぎると、逆に、弱らせることになりますので、注意してください。
肥料を与える場合には、窒素が少ない肥料を年に1~2回程度、控えめに与えると良いでしょう。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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