
当店ではユーカリの生花出荷をしているほか、様々なユーカリ種子を販売しております。
その中で、ユーカリの育成を検討されている方から、様々なご質問を受けます。
また、一般的なメディア・ブログで「ユーカリの育て方」として紹介されているものは、一部のユーカリに限ったものや、育てた経験が少ない人が書いているものが少なくありませんでした。
大手のメディアのものでも、そのようなことが結構ありました。
そこで、ここでは、主にユーカリ初心者向けの「よくある質問」や「疑問に感じられる点」を紹介します。
ユーカリは育つのが早い?
種類によって異なりますが、他の植物に比べると、育ちが早い種類が多いと思います。
特に、樹高が大きくなる種類は、その分、育つのが早いという印象があります。
成長が早い種類では、実生から数ヶ月で20~50cm、1年経てば、1m近くになることもあります。
特に地植えすると、成長速度は上がります。
1m程度の苗木が、地植えすると1年で数m以上育つ種類があるので注意が必要です。
一方、育つのが、ゆっくりの種類もあります。
(ゆっくりといっても、モミの木のような”ゆっくり”ではなく、種子から1年目でも数十cmになることが多いと思います。)
大雑把にまとめると、樹高が小さい種類は、成長がゆっくりの傾向があります。(例外はあります。)
例えば、ユーカリ・プレウロカルパやユーカリ・マクロカルパなどは、成長がゆっくりです。
鉢植えで、小さめに育てたい方にとっては、成長が早い種類でなく、成長がゆっくりの種類を選ぶとよいでしょう。

▼レモンユーカリ、地植えすると成長速度が格段に上がりました。

ユーカリは、庭に植えてはいけない?
「ユーカリを植えてはいけない」という情報は、ネットで見かける情報です。
理由としては、主には「成長が速くて管理しきれない」に関係する理由が挙げられています。
こういう記事は、ユーカリに限らず、1~数種類のことだけを指していたり、起こり得ないことや根拠無いことが述べられていることもあります。
ユーカリは、とても多くの種類があり、樹形や成分等も異なります。
そして、「ユーカリ」と一括りに言うときに、どの種類を指すのか、人によってバラツキがある植物でもあります。
「成長が速くて管理しきれない」に関しては、成長旺盛なユーカリを植えるには注意が必要です。
一方、小型~中型のユーカリや、横に広がりやすいタイプのユーカリであれば、管理の手間は少なく、良いガーデニングの植物になるでしょう。
ただし、樹高 1m以下に育てるとなると、見栄え良く育てられる種類は限られます。
樹高 1.5~2m程度に育てるのであれば、様々な小型~中型のユーカリが見栄え良く育てられると考えます。
幅が1mより小さい小さなスペースの庭で、ユーカリが2m程度で見栄えよく育ち、毎年、花を咲かせている様子を見かけることもあります。
3~4m程の樹高にできるならば、見栄え良く育てられる(その種類ならではの魅力が発揮される)ユーカリは更に増えます。
成長旺盛なユーカリを地植えするとなると、定期的に剪定しないと、とても大きくなるので、本当に注意が必要です。
大きくなりすぎると近隣にも迷惑をかける可能性がありますし、幹が大きくなると、個人では取り除けないので、植木屋に依頼する必要があります。
成長旺盛だと、その分、葉枝を収穫して飾ったり、作品作りの素材に活かしやすいという、メリットはありますが、十分に注意して管理することが必要です。
ユーカリは、鉢植えで育ててはいけない?
鉢植えで育てることはできます。
ユーカリは小さくても数mになる種類が多いので、小型の観葉植物のような「小さいポット」は適しておらず、「大きめのポット」で育てる必要はあると考えます。
最低でも8~9号以上の鉢がおすすめです。
日本では、地植えよりも鉢植えの方が育てやすいユーカリもあります。
鉢植えであれば、苦手な時期には、明るい屋内等に移動させることができます。
例えば、「乾燥気味を好むユーカリ」には、魅力的なユーカリがたくさんありますが、梅雨または、冬に弱いことがあります。
そのようなユーカリは、小~中型の種類も多いです。
成長速度が速いユーカリは、鉢植えで育てることは難しいこともあるかもしれません。
一方、成長速度が速いユーカリの中には、日本の気候でも、生命力が高い種類も多いので、鉢植えで1~2m程に維持することも、できなくはないです。
根詰まりしながらも数年以上、元気であるケースがあります。
生命力が高い種類は剪定しても新たな芽が伸びやすく、盆栽を育てるような要領で、定期的に太くなった幹は切り、根を一部除去することで、1~2m程に維持することはできると考えます。
ユーカリは寒さに弱い?
全体的には、寒さに強い植物種ではないと思います。
一方で、耐寒性がある種類も多いので、寒冷地でなければ、多くの種類を育てることができます。
最も寒い時期には屋内管理できれば、とても多くのユーカリを育てることができ、おそらく育てられないユーカリは極僅かと思われます。
近年は、気象変動の影響で、 多くの地域で育てられる種類も増えていると考えられます。
当地では冬前半は、1年目の苗であっても、大半のユーカリは成長が止まらず成長しています。
冬本場でも、少しずつ背を伸ばす続ける種類も意外と多いです。
特に屋内で、日光が入る明るい場所に置いていれば、冬に暖房がなくても背を伸ばすユーカリも多いと思います。(寒冷地は除きます。)
意外と目を凝らしてみると、公園や私有地等に、大きくなったユーカリが見つかることがあります。
※基本的には、寒さに強いユーカリを除き、若い苗や鉢が小中サイズのときは、寒波の訪れや寒暖差のある時期には注意してください。
なお、寒冷地でも、極寒でなければ、意外と育てられる種類があります。
※その地域の気候や、寒冷期間等の環境によっても異なると思いますので、注意が必要です。

ユーカリは土の乾燥に強い?
ユーカリの種類ごとに異なりますが、全体的には、やや乾燥に強いという印象があります。
ユーカリといえば、ドライ素材にもなる「厚みがある葉」をイメージする方も多いと思いますが、これは、乾燥しやすい環境に順応してきた特性と考えられています。
一方で、川や沼の近くや熱帯雨林のユーカリも存在します。
ユーカリは大きく分けると、以下のように分けられると考えます。
- そもそも乾燥気味に育てないと枯れやすいもの
- 水やりは普通でよいが、乾燥にも耐えられるもの
- 水を切らすと萎れやすいもの
「1」は、水を与えすぎると、成長速度が極端に遅くなったり、枯れてしまいます。
特に、屋外の大雨や長雨は苦手な傾向です。
日本では大雨や長雨の後には、急に寒くなることや、暑くなることがあり、そのような気温や湿度の変化を苦手とする種類もあります。
夏も暑すぎると弱って耐性が下がり、湿りすぎなどが重なり、萎れてしまうこともあります。
なお、乾燥に強いといっても、サボテンや多肉植物のような長期間の乾燥に耐えることは難しいです。
「2」は、湿った土壌にも耐え、ある程度の乾燥にも耐えられるケースです。
程度によりますが、葉が萎れた様子になっても、水を与えれば、驚くほどに元通りになることがあります。
一方、成長が早いユーカリは水をよく吸収するので、乾燥に強いからといって、成長期に水やりを控えていると、萎れてしまう可能性があります。
また、屋外の大雨や長雨にも耐えることができます。
ただし、種類によっては湿り過ぎを苦手とし、特に若木のときは耐性が低くて、乾燥気味に育てないと枯れやすい種類もあるので注意が必要です。
このような種類でも、ある程度育つと耐性が上がり、水の吸収速度も早くなるので、大雨でも問題なく成長する傾向です。
「3」のようなユーカリ種類は少ないですが、レインボーユーカリ等が挙げられます。
水を切らすと、葉が萎れた様子になり、対応が遅いと、葉に損傷が残ったり、元通りにならないことがあります。
「2」のような要領で育てるのは危険です。
丈夫な種類であれば、葉に損傷が結構残っても、逞しく成長していきます。

ユーカリは、水はけの悪い場所でも植えられる?
水はけの悪い場所で育てられるユーカリの種類はありますが、知る限りは、多くはないと思います。
大雨が続くと水が貯まるような粘土質の土に、様々な種類のユーカリを植えてみましたが、枯れてしまうユーカリが少なくありませんでした。
そのような場所では、ユーカリ・カマルドレンシスやユーカリ・カンフォラなどの川や沼の近くを好むユーカリを選ぶとよいでしょう。
また、ユーカリ・ロブスタやユーカリ・グランディスなど、生命力が強い種類があるので、これらは育てられる可能性が高いです。
また、気候や育てる土壌の種類にもよると思いますが、オーストラリア南東部や東部の森林部に生育するユーカリの中には、水はけの悪い場所に耐えられる種類が見つかることがあります。
(西部などのユーカリでも十分見つかることもあります。)


梅雨や多湿には弱い?
種類によって異なります。
梅雨・多湿でも問題なく、過ごせる種類は多いです。
若木のときは、梅雨・多湿が苦手な種類も、大きめに育てると、耐性が上がることがあります。
一方、乾燥しやすい地域に生育するユーカリは、長雨の間や直後に枯れやすい傾向です。
例えば、園芸で有名なユーカリ・プレウロカルパやユーカリ・マクロカルパなどは梅雨で枯れやすい傾向です。
(それでも、ある程度大きく育っていると、新芽を伸ばして復活することがあるので、大したものです。)
一方、ユーカリに限らず、長雨による根腐れや、長雨の合間や直後の熱波等で、植物が萎れてしまうことがあります。
若木のときは特に枯れやすいので、特に注意が必要です。

肥料は、あまり与えなくてよい?
まずは、肥料をあまり与えずに育ててみて、様子を見ることが良いと思います。
ネットを見ると「若いときや育ちがよくないときは肥料を十分与えましょう」と解説されているケースがあり、もしかすると一部種類はそうかも知れませんが、肥料を与えすぎると逆効果になるケースが多いと考えます。
当方の知る限りは、用土は腐葉土または堆肥を少し混ぜたシンプルな土で、よく育つと感じています。
鉢植えの場合に育ちがよくないときは、肥料よりも、どちらかというと、「鉢を大きめにする」と、急に育つこともあります。
また、育ちが良くないときは、日照が少ない環境に置いていることや、水の与えすぎが考えられます。
肥料を与える場合には、多くを与えると弱る原因になるため、控えめに与えて様子を見るとよいでしょう。
中には肥沃な土壌を好むユーカリもありますが、乾燥した地域に生育するユーカリには、肥料は特に控えめにしたほうがよいでしょう。

夏の高温多湿には強い?
夏に強い種類が多いものの、日本の夏は暑すぎる上、多湿なので、若木のときは注意が必要です。
ユーカリは日光を好む種類が多いですが、日本の夏の直射日光は、強すぎることがあります。
オーストラリアは暑いイメージもありますが、日本より涼しい場所も多いです。
他の熱帯植物でも、日本の直射日光に当てると、弱ることがあります。
中には、丈夫なユーカリの種類があり、全然平気であるケースもあります。
実生数ヶ月目でも、夏の一日中の直射日光や大雨にも耐える種類があります。
ユーカリの生命力の強さを実感します。
なお、若干の高温多湿が苦手な種類であれば、植物は大きめに育てば耐性が上がります。
初めて育てる種類については、若木のとき、暑い時期の直射日光にはあまり当てず、日光が入る明るい場所で育てて、様子を見ることが望ましいと考えられます。

根が浅くて、倒れやすい?
「ユーカリは根が浅い」という情報をネット情報で見かけます。
これは種類や育て方によって異なると考えられます。
確かに、数m以上に育てていると、台風で倒れることがあります。
例えば、レモンユーカリやアップルボックスなどを始めとして、早く樹高が高くなるユーカリは、成長速度に対して、根の深さ・幹の太さが追いつかずに、強風に弱いケースがありました。
強風に弱い理由は、水分が乾きにくい土壌に植えたことも理由でした。
そのような場合は、当面は支柱を立てて管理し、伸びすぎた枝は剪定していれば、数mサイズでも台風で倒れることは少なくなります。
また、種類や育てる土壌によっては、滅多に倒れないこともあります。
多くのユーカリの原産地であるオーストラリアでは、日本より雨が少ない地域が多く、乾燥した大地で大きくなるために、地下水源まで深く根を伸ばして生き抜いている種類があります。
以前には、「ユーカリの葉に金」というニュースが話題になり、地下の鉱脈まで根を伸ばしている興味深い例でした。
【CNN:ユーカリの葉から金検出、鉱脈探査に活用も 豪州】
https://www.cnn.co.jp/fringe/35038936.html
また、日本でも、時折、数十m以上のユーカリの木を見かけます。
根が浅い種類もあると思いますが、「根が浅い」というネット情報は、日本では雨がよく降るので、根を深くまで伸ばす必要性が少ないことも考えられます。
そう考えると、根が浅い場合には、水を過度に与えずに、やや乾燥気味に育てると、深くまで根を張る可能性があると考えられます。
葉が無くなったり、地上部が枯れたとき、再生する?
葉が無くなったり、地上部が枯れてしまっても、しばらく待ってると、再生することがあります。
枯れても、1~2ヶ月程は待ってみましょう。(冬の終わりに枯れた場合には、春の中頃まで待ちます。)
ユーカリは比較的、再生能力がある植物であり、種類よっては、再生能力がとても高いことがあります。
この再生能力は、ユーカリの面白さであります。
ユーカリの多くは、頻繁に森林火災が起こるオーストラリアを原産としています。
森林火災に対する反応として、大部分が損傷しても芽吹く力が発達してきたと考えられています。
【この再生能力について知りたい方は、以下のWikipediaページが参考になります。】
https://en.wikipedia.org/wiki/Epicormic_shoot
特に、根冠の塊茎(膨らみ)がある種類であれば、再生を期待できる度合いが高まります。
これは、リグノチューバーと呼ばれるもので、森林火災等で植物が被害を受けたときに、そこから再生することができます。
通常の育成環境では森林火災は無縁ですが、苦手とする環境・気候によって地上部が枯れることがあります。
そのような場合でも、リグノチューバーから再生することがあります。
数年以下の若木でも目立つリグノチューバーを形成する種類があるので、それは、特徴的な外観になります。
▼アップルボックス、秋に枝を切られても、様々な場所から、逞しく新芽を伸ばしています。
(赤いものが新芽です)

成長すると、長葉になる?
ユーカリを樹高 1~2m程度で育てる方にとっては気になりにくいことですが、成長すると、葉が長葉になる種類があります。
長葉になる種類は、樹高が数m以上になると、葉の形が変化してくることが多いと思います。
葉の生え方(構造)も変わるので、一見、同じ種類とは思えないです。
葉が変化していく特性は、ユーカリの面白さの一つです。
最初の(下の)葉は、日光を多く吸収できますが、葉の表面積が大きいと、水分損失が多くなるので、干ばつに弱くなります。
長葉にし、葉の茎がねじれて葉が垂れ下がることで、水分損失を減らし、放射線への曝露を減らすことに繋がると考えられています。
変化度合いは、種類によって異なるので、いくつかの種類を育てていると、独特の様子を見られるでしょう。
樹高が小さいところからの葉は、元の形であることも多いので、元の形を維持したい方にとっては、定期的に間伐して、樹高を小さく留める方法があります。
▼ユーカリ・グロブルス、2m程で細い長葉になるとは想像できない葉の様子です。

実生1年目の苗が、数年目の苗と葉の形が違う?
ユーカリの実生直後や1年目は、数年目のユーカリと、葉の外観が全く異なることがあります。
これも、ユーカリの奥深い魅力の一つです。
ユーカリは、幼木から成長するにつれ、葉の構造を変化させていきます。
葉の見た目に加えて、葉の伸ばし方も変化していきます。
長年の進化の中で、光の吸収や水分損失の程度を効率的にした結果と考えられています。
【ユーカリの進化について知りたい方は、以下に簡潔に紹介されている記事があります。】
Australian Academy of Science
https://www.science.org.au/curious/earth-environment/story-our-eucalypts
▼ユーカリ・プレウロカルパの発芽直後、葉の形はともかく、色合いも質感も一見、別物のようです。

葉の色合いが違う?
種類によりますが、ユーカリは、成長度合いや日光の当たり具合などによって、色合いが変わるようです。
ユーカリ苗木を購入した方の中には、「育てていると色が全く変わった」と実感される方もいらっしゃると思います。
これもユーカリの面白いところです。
例えば、銀色の帯びた葉のユーカリについて、「直射日光に当たる時間帯がとても長い場所」の株は「緑色が濃く」、「直射日光が当たる時間帯はやや少ない(または強すぎない)場所」の株は「銀色が濃い」ことがありました。
また、鉢の窮屈さ(育ちにくさ)によって、独特の色合いになることがありました。
例えば、パープル色が濃くなり、絶妙な美しい色合いになることもあります。
寒くなってくると、大きく色が変わる種類もあります。
これらは、その株の成長度合いによって、変わってくると思います。
個体差による違いも多少あります。
日光の当たり具合や、鉢の窮屈さ(育ちにくさ)など、いろいろと試してみると、葉の色合いの変化が見られるでしょう。
▼ユーカリ銀世界、こちらはとても美しい色合いになっています。

ユーカリの葉は、虫が食べる?
食べます。
ユーカリは海外産のハーブ木なので、日本の虫が食べるイメージは無いのでないでしょうか。
虫除けハーブとして謳われていることもあるぐらいです。
虫除けは疑問ですが、大きめに育ったユーカリの葉は、今のところ、食害に合うことは稀です。
しかし、発芽したての芽は、ナメクジが、よく食べることがあります。
加えて、若木では、蝶や蛾の幼虫が好んで食べてしまう種類があるので注意が必要です。
オンブバッタも、時々、葉を食べていることがありました。
他に様々な植物もあり、周りに雑草も沢山あるにもかかわらず、特定の種類が狙われています。
大半の葉が無くなると、そのまま枯れてしまう可能性が高くなります。
気づいたときには、あっという間に食べ尽くされるので、注意が必要です。
若木の葉が食べられる種類は、当店でも、10種類近くは確認しています。
西オーストラリアに生育する種類が多い気がしています。(もちろん全く食べられない種類も多いです。)
地域によって、虫の生育状況も違うと思いますので、他にも注意が必要かもしれません。
また、ごく稀にですが、ユーカリの若木の茎が根本の少し上で切られていることがあります。
これは虫なのか、何らかの病気なのかは現状不明です。
▼ユーカリ・トルカータの若木の葉が食べ尽くされた例
ここまで食べられると枯れる可能性が高くなります。

数年育った木が突然枯れた、その理由は?
主には、以下の理由が考えられます。
複数の理由が重なることで枯れやすくなります。
根を傷つける虫
鉢植えで枯れた場合、コガネムシなどの地中の虫によって根を傷つけられ、弱って枯れたことが挙げられます。
コガネムシ・ネキリムシなどの対策が必要です。
急な寒暖差
やや寒さに弱い種類を鉢植えで育てていると、冬に耐えることができても、初春の大きい寒暖差で枯れることもありますので、注意が必要です。
この時期には、コガネムシなども活動を本格化させており、根が傷つけられて、弱っていることもあります。
日照不足と水の与え過ぎ
室内で、日光が入らない場所で育てている場合には、日照不足が考えられます。
(直射日光を常時当てる必要はありませんが、明るい場所で育ている必要はあります。)
室内でも、明るい窓際で育ててていて、もしも枯れた場合には、水の与え過ぎの可能性があります。
室内は、水を吸う速度が遅くなり、また、土から水が蒸発しにくい環境であることが多いので、水の与すぎには特に注意が必要です。
長雨や、水の与えすぎ
長雨に耐性があった種類でも、長雨の合間や直後に、突然枯れることがあります。
地植えして、数年以上育ったにも関わらず、突然枯れてしまうこともあります。
ユーカリだけでなく、他の外国産の植物にも起こり得ることでしょう。
これは、「長雨」で弱って「湿度や気温の急激な変化で萎れた」などの複合要因が考えられます。
鉢植えであれば、長雨のときは屋内管理することで、対策できます。
長雨と同様に、水の与えすぎもよくありません。
また、梅雨頃には、コガネムシなどの根を傷つける虫も活動を本格化しており、弱らせる原因になっているかもしれません。
猛暑
近年、異常な猛暑が続くことが増えました。
暑すぎると、ユーカリに限らず、植物は枯れてしまうことがあります。
十分に育っていない若木は弱いため、猛暑のときは、直射日光が当たらず、明るくて涼しい場所に移動させることが望ましいです。
室内の明るい窓際に移動させることも一つです。
また、多湿または水の与え過ぎ(長雨など)が苦手な種類もあります。
そのことで弱り、そして猛暑の中や、猛暑後の環境変化で枯れてしまうことがあります。
猛暑の中の豪雨も注意が必要です。
可能であれば、長雨・豪雨には当てないことが望ましいです。
特に若木であれば、枯れたときには、復活しにくいので注意が必要です。
ある程度育っていれば、部分的に枯れ、一部の枝または根本からの葉枝は生き残ることがあります。
成長しない・弱り気味のとき、何が考えられる?
主には、以下の理由が考えられます。
鉢が小さい
ユーカリは、鉢の高さが低すぎると、生育が悪くなることがあります。
小さすぎる鉢は不向きです。
小さな鉢で育てている場合、9~10号程の高さがある鉢に変えると、劇的に様子が変わることがあります。
土が良くない・肥料過多
花や野菜を育てるような培養土だけでユーカリを育てると、肥料過多や土が軽すぎることで、生育がよくないことがあります。
ユーカリは、全体的に、それほど、土にこだわる必要はありませんが、肥料過多の土や、花や野菜用の培養土だけの土、粘土質の土は避けることが望ましいです。
培養土を利用するときは、赤玉土や鹿沼土など、肥料を含まない土を混ぜると良いでしょう。
また、水はけが悪い土もよくありません。
特に、鉢で育てていて、長い間植替えしていないと、水はけが悪くなっていることもあるので、定期的に土を変える方法が考えられます。
日照不足
先に述べた通り、室内で日光が入らない場所で管理すると弱る可能性が高いです。
室内で、ある程度、光が入る場所で管理していて、弱った場合には、水の与えすぎが弱らせている原因である可能性が高いです。
室内は、水を吸う速度が遅くなり、また、土から水が蒸発しにくい環境であることが多いので、水の与すぎには特に注意が必要です。
猛暑や多湿
先に述べた通り、猛暑&多湿の中では、特に若木のときは、育ちが悪くなる場合があります。
特に若木のときは、暑すぎる場所や、直射日光には要注意です。
水の与えすぎ
もし、水を与えすぎているのであれば、注意が必要です。
特に、表土が全然乾いていないのに、毎日、水を与える事は良くありません。
中には、土がやや乾燥気味の方がよく育つ種類もありますので、種類ごとの特性の確認が必要です。
どのようなユーカリを選べばよいでしょうか?
ユーカリには様々な種類があり、どのユーカリを選ぶか迷われる方も多いと思います。
以下に参考情報を掲載しておりますので、よろしければ参考にしてください。

ユーカリの飾り方や作品作りでの質問
以下に参考情報を掲載しておりますので、よろしければ参考にしてください。
