学名:Picea mariana
英名:Black spruce
黒唐檜(クロトウヒ)とは
黒唐檜(クロトウヒ)は青緑色の葉をもち、紫色の実が特徴的なコニファー(針葉樹)です。
カナダの北東に位置する「ニューファンドランド・ラブラドール州」の州木でもあります。
トウヒの仲間は成長速度はゆっくりの種類が多く、盆栽として利用されています。
また、爽やかなウッディの香りをもつエッセンシャルオイルとして利用されており、日本でも流通しています。
かつてはネイティブアメリカンが実や樹脂を薬用にしたり、木材をカヌーやバスケットを作るときに使われていました。
「香料」や「スプース・ビール(トウヒ・ビール)」として利用されることもあるそうです。
種小名の「マリアナ」はラテン語の「marianus(聖母マリア)」を意味します。
名の由来は「Maryland(メリーランド州)」と考えられています。
(その地に生育していませんが、北部に位置する州であることから、名付け親にとっては「北の典型の地名」と考えられています)
成長度合いは、環境によりますが、1年目で大よそ5~15cmです。
生育地:カナダやアメリカ北部の山岳地帯の森林や湿地などの肥沃な土壌に生育
樹高:5~15m程度
育て方
涼しい気候を好むため、暑い時期は直射日光を避けて涼しい環境で育ててください。
寒い時期は、おおよそ-30度以上で育ててください。
なるべく水はけのよい土で育ててください。
水はけの悪い粘土質の土は避けることが無難です。
水やりは、土が乾燥しないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
水の与え過ぎは根腐れを招きますので、過度に与えすぎないように注意してください。
夏などの高温多湿は好まないため、空気が滞留する場所は避け、多湿にならないよう風通しの良い場所で管理ください。
梅雨などの連日の雨には特に注意してください。
※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。
参考画像
生育地の一つであるタイガ(アメリカ大陸の北部)の湿地帯
種子 : 在庫あり
<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。