ユーカリ Q&A – 長く鑑賞する方法やユーカリドライの作り方、作品作りのコツ

当店ではユーカリの生花を使ってフラワーアレンジメントを製作したり、ユーカリドライにしてリースやスワッグなどのハンドメイド作品を製作しております。
また、ユーカリの生花やユーカリドライを販売していますが、その中で、フラワーアレンジメントをされている方や、ハンドメイドを製作されている方から、様々なご質問を受けます。
それらの経験から、ユーカリの生花の扱い方や、ユーカリ作品を作るときの「よくある質問」をご紹介します。

目次

ユーカリ(生花)は、何日ぐらい飾ることができますか?

ユーカリは長持ちさせることができる生花です。
新鮮な状態であれば、水に浸けた状態で、通常、1~2週間以上は鑑賞いただけます。
暑い時期は、日持ちが短くなりますので、涼しく風通しの良い場所で飾るのがおすすめです。
※葉が薄いユーカリ(アップルボックスなど)は日持ち期間は短くなります
※春から夏の枝先の新芽は水持ちが悪いので早めに萎れますが、新芽をカットすれば見た目は問題ありません

ユーカリ(生花)を新鮮な状態を維持するにはどうすればよいですか?

ユーカリの葉枝に水を吸わせることと、乾燥を防ぐことが大切です。
数日に1回、少し切り戻すと、水を吸わせる状態を長く維持できます。
また、クーラーが効いた涼しい場所で飾るのもおすすめです。
ただし、エアコンの乾燥した風を直接当てず、直射日光はなるべく避けてください。
葉枝用の日持ち促進剤を使うのも良いですが、やや値段が高いのが欠点です。

乾かしてドライ素材にすることはできますか?

できます。
形も崩れにくく、ほのかな香りが残り、長く鑑賞することができます。
乾かす方法は、逆さまに吊るして乾かすのが一般的で、2~4週間でドライとしてお使いいただけます。
きれいに乾かすコツとしては、葉の厚いものを選ぶことと、新鮮な状態から乾かすことで、よいユーカリドライになります。

ユーカリ銀世界のドライ素材

ドライを自分で乾かして作るか、購入するのか、迷っています

ご自身で乾かす方がリーズナブルで、一から作り上げることができるのは魅力の一つです。
一方で、乾かすまでには日数がかかり、乾かすためのスペースを用意する必要があります。
また、乾かし方や季節・温度により、イメージ通りに乾かない場合もあります。
品質を求める場合や、手間や時間をかけたくない場合は、ご購入いただくのがおすすめです。

吊るして乾かしている状態

リース・スワッグなどを作るとき、生かドライのどちらで作ればよいですか?

どちらでも可能です。
生の状態から作る利点は、柔らかいので、作りたい作品の形にするときに融通が利くことです。
一方で、たくさん束ねたり、他の素材を一緒にしたとき、乾きにくいことや、きれいに乾かない場合もあります。

ドライから作る利点は、乾いた状態なので、しっかりした、後から縮みのない作品が作れることです。ただし、乾いているので、葉が割れやすいことが難点です。

リースやスワッグの例

ユーカリドライは、どれぐらい飾ることができますか?

通常、数か月以上は飾ることができます。
1年経っても、見た目や色合いの変化が少ない場合もあります。
月日とともに色の変化もありますが、本来の天然素材ならではの、ゆっくりと変化する風合いもお楽しみいただけます。

風通しがよく、湿度の低い場所で管理いただくと、より長持ちします。
ただし、風を通さない箱・ケースに入れて保管すると、劣化が早まりますので注意ください。
また、エアコンなどの乾燥風や、直射日光も劣化の原因になります。

銀世界、ベイビーブルー、グニー、ニテンス、ポポラスのドライ

ユーカリをプリザーブド保存(グリセリン処理)はできますか?

できます。
葉をパリパリにさせずに質感を保ち、こちらも1年以上は鑑賞できると思います。
やや葉が薄いアップルユーカリなども可能です。

複数種類で試した限り、色合いは茶色になります。
それはそれで、独特のオータムカラーの素材として風合いがある素材になります。
染色して少し色を変えることもできます。

方法としては、グリセリン溶液と水を混ぜたものにユーカリの根元を付け、1週間程度置きます。
そして取り出し、逆さまに吊るして数週間以上乾かします。

グリセリン処理したユーカリやコニファー等のスワッグ

実や蕾が付くのはいつ頃でしょうか?

国内で生産されている一般的なユーカリ(銀世界、ポポラス等)では、蕾付きは6月後半から9月頃、実付は9月半ばから2月頃が目安です。

なお、蕾や実は枝元に多く付き、枝によって付かないものも多くあります。
年によって時期が若干ずれる場合があるほか、ユーカリの種類や生産している気候によって、蕾や実が付かない場合もあります。

蕾付きや実付きでユーカリドライも作ることができます。

なお、花は豊かな香りをもち、オーストラリアでは蜂蜜用として使われることもあります。
ただし、生花(葉枝)としてお届けするには、花が散りやすくて難しいので、花を鑑賞したいときは、花が咲く直前の蕾付きの葉枝の時期を選んでみてください。

ユーカリは紅葉しますか?

寒さの影響で、葉が紅葉する種類があります。
紅葉する時期は秋ではなく、より寒さが強くなる初冬の場合が多いと思います。

綺麗に紅葉する種類としては、ユーカリ・ポポラスやリバーレッドガム、アップルボックス、ロブスタなどがあります。
紅葉の時期に花き市場に生花として流通することがあるようですが、地域によっては流通が少なく、花屋で見かけることも少ないと思います。

紅葉したユーカリも、独特の風合いがあり、季節感を感じさせてくれます。

育てたいのですが、どのユーカリを選べばよいでしょうか?

ユーカリは700種類以上あり、どのユーカリを選ぶか迷われる方も多いと思います。
地域の環境や気候によりますが、以下に参考情報を掲載しておりますので、よろしければ参考にしてください。

ユーカリの選び方

丈夫で育てやすいユーカリ

寒さに強いユーカリ

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