当店ではユーカリの生花を使ってフラワーアレンジメントを製作したり、ユーカリドライにしてリースやスワッグなどのハンドメイド作品を製作しております。
また、ユーカリの生花やユーカリドライを販売していますが、その中で、フラワーアレンジメントをされている方や、ハンドメイドを製作されている方から、様々なご質問を受けます。
それらの経験から、ユーカリの生花の扱い方や、ユーカリ作品を作るときの「よくある質問」をご紹介します。
ユーカリ(生花)は、何日ぐらい飾ることができますか?
ユーカリは長持ちさせることができる生花です。
新鮮な状態であれば、水に浸けた状態で、通常、1~2週間以上は鑑賞いただけます。
種類や収穫時の状態によって、水持ち期間は若干異なります。
ポイントとしては、数日に1回は少し切り戻すこと、水を新鮮にすること、乾燥を防ぐことです。
葉が薄いものは葉が厚いものに比べて、少し日持ち期間は短くなるので注意が必要です。
また、春から夏などの枝先の新芽は水持ちが悪いので、早めに萎れますが、新芽をカットすれば見た目は問題ありません。
夏に暑い環境に置いておくと生花にとって良くないため、涼しく風通しの良い場所で飾るのがおすすめです。
特に、春から夏などの葉枝は、新芽が育った若い葉枝であることも多いので、やや日持ちが良くありません。
その反面、若い葉枝は色合いが美しいので貴重でもあります。
暑い時期に、クーラー無しの室内にて、様々な種類の水持ち確認しました。
数日に1回は少し切り戻して水換えします。
(水は水道水のみです。)
外気温は天気にもよりますが、約24~36度であり、室内も類似の気温です。
窓は開けないので、風通しが無く、夜も暑さが残る悪環境です。
悪条件ではありますが、収穫してから1週間の水持ちはありました。
多くは2週間程の水持ちがあり、強いものは、3週間程度の水持ちを確認しました。
特に、枝が若いものは、早めに乾燥しやすい傾向です。
また、暑すぎる日があると、一気に乾燥してしまいますので、注意が必要です。
ユーカリ(生花)は水持ちが悪い?
時折、ユーカリは水持ちが悪いという声を見かけることがあります。
以下の理由が考えられます。
- 一度も切り戻していない
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数日に1回は切り戻すことで、葉枝が水を吸収する力を維持させ、長持ちさせることができます。
- 水を換えていない、花瓶が悪くて悪い菌がある
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定期的に水を変えることは大切です。
大きめの花瓶でも数日~1週間に1回、小さい花瓶であれば1~2日に1回は水を換えることがおすすめです。
花瓶に入る水が少なければ、特に注意します。また、花瓶の中の状態が悪いと、悪い菌が繁殖しやすいので、事前に花瓶を洗うことが大切です。
- エアコン等の人工風に当てている
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エアコンなどの人工風に直接当てると、生花の乾燥を促してしまい、長持ちしません。
なるべく当てない場所に置くようにします。 - 暑い場所に置いている
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暑い環境は生花にとって良くないため、直射日光が当たらず、涼しい場所で管理することが大切です。
例えば、花束について、メインの花は見た目は変わらないけれど、一部花材が弱ってきた場合は、弱ってきた花材に上記の対策を行うと、より長持ちする可能性があります。
ユーカリに限らず、生花は「生もの」なので、通常は、切り戻しや新鮮な水換え等が必要になります。
生花は長持ちさせるために様々な薬品が使われており、何もしなくても見た目が変わらないものは、その処理がされている可能性があります。
これは食品に使われている添加物と似ています。
ユーカリ(生花)を新鮮な状態を維持するにはどうすればよいですか?
ユーカリの葉枝に水を吸わせることと、清潔な水を保つこと、乾燥を防ぐことが大切です。
数日に1回、少し切り戻すと、水を吸う機能を長く維持できます。
水も定期的に変えるようにします。
大きめの花瓶であれば1週間に1回程度、小さい花瓶であれば2~3日に1回は水を換えます。
花瓶を長く洗っていないのであれば、事前に洗うようにしましょう。
暑い時期であれば、クーラーが効いた涼しい場所で飾ることも、長持ちさせる方法です。
ただし、エアコンの乾燥した風を直接当てず、直射日光はなるべく避けてください。
葉枝用の日持ち促進剤や活性剤、水質浄化砂や薬を使うことも一つです。
ただし、商品によっては効果がないか、むしろ、逆効果ということもあります。
色々試してみるのも一つです。
乾かしてドライ素材にすることはできますか?
できます。
ユーカリは葉が厚いものが多いので、形も崩れにくく、ほのかな香りが残ります。
ただ乾かすだけで、長く鑑賞することができます。
少なくとも数ヶ月以上、長いものは1年以上は鑑賞することができます。
きれいに乾かすコツとしては、「葉の厚いもの」を選ぶことと、「新鮮な状態から乾かす」ことです。
中には乾かした時に枯れたような色合いになる種類もありますが、「葉が厚いもの」を選ぶと緑色の色合いが残ることが多いと思います。
また、「新鮮な状態から乾かす」ことで、色合いもよいユーカリドライになると思います。
水に浸けていて萎れ気味の状態になると、既に葉が傷んでいることがあるからです。
一般的に販売されているユーカリの中には、新鮮でないものもありますので、選ぶときには注意が必要です。
ドライを自分で乾かして作るか、購入するのか、迷っています
ご自身で乾かす方がリーズナブルであり、一から作り上げることができるのは魅力の一つです。
一般的な大量生産品は、型崩れしていたり、古いものがあります。
着色されていたり、何らかの薬品が使用されていることもあるでしょう。
品質を求める場合は、自身での製作がおすすめです。
乾かす方法は、逆さまに吊るして乾かすのが一般的です。
必要な日数は季節によりますが、約2~4週間乾かすと、ドライとしてお使いいただけます。
一方で、自身で乾かすと、乾くまでには日数がかかり、乾かすためのスペースも用意する必要があります。
乾かし方や季節・温度により、イメージ通りに乾かない場合もあります。
手間や時間をかけたくない場合など、専門店を探すことが望ましいケースもあります。
リース・スワッグなどを作るとき、生かドライのどちらで作ればよいですか?
どちらでも可能です。
生の状態から作る利点は、柔らかいので、作りたい作品の形にするときに融通が利くことです。
一方で、たくさん束ねたり、他の素材を一緒にしたとき、乾きにくいことや、きれいに乾かない場合もあります。
ドライから作る利点は、乾いた状態なので、しっかりした、後から縮みのない作品が作れることです。
ただし、乾いているので、葉が割れやすいことが難点です。
ユーカリドライは、どれぐらい飾ることができますか?
通常、数か月以上は飾ることができます。
1年経っても、見た目や色合いの変化が少ない場合もあります。
月日とともに色の変化もありますが、本来の天然素材ならではの、ゆっくりと変化する風合いもお楽しみいただけます。
風通しがよく、湿度の低い場所で管理いただくと、より長持ちします。
ただし、風を通さない箱・ケースに入れて保管すると、劣化が早まりますので注意ください。
また、エアコンなどの乾燥風や、直射日光も劣化の原因になります。
ユーカリをプリザーブド保存(グリセリン処理)はできますか?
できます。
葉をパリパリにさせずに質感を保ち、こちらも1年以上は鑑賞できると思います。
やや葉が薄いアップルユーカリなども可能です。
複数種類で試した限り、色合いは茶色になります。
それはそれで、独特のオータムカラーの素材として風合いがある素材になります。
染色して少し色を変えることもできます。
方法としては、グリセリン溶液と水を混ぜたものにユーカリの根元を付け、1週間程度置きます。
そして取り出し、逆さまに吊るして数週間以上乾かします。
実や蕾が付くのはいつ頃でしょうか?
国内で生産されている一般的なユーカリ(銀世界、ポポラス等)では、蕾付きは6月後半から9月頃、実付は9月半ばから2月頃が目安です。
なお、蕾や実は枝元に多く付き、枝によって付かないものも多くあります。
年によって時期が若干ずれる場合があるほか、ユーカリの種類や生産している気候によって、蕾や実が付かない場合もあります。
蕾付きや実付きでユーカリドライも作ることができます。
なお、花は豊かな香りをもち、オーストラリアでは蜂蜜用として使われることもあります。
ただし、生花(葉枝)としてお届けするには、花が散りやすくて難しいので、花を鑑賞したいときは、花が咲く直前の蕾付きの葉枝の時期を選んでみてください。
ユーカリは紅葉しますか?
寒さの影響で、葉が紅葉する種類があります。
紅葉する時期は秋ではなく、より寒さが強くなる初冬の場合が多いと思います。
綺麗に紅葉する種類としては、ユーカリ・ポポラスやリバーレッドガム、アップルボックス、ロブスタなどがあります。
紅葉の時期に花き市場に生花として流通することがあるようですが、地域によっては流通が少なく、花屋で見かけることも少ないと思います。
紅葉したユーカリも、独特の風合いがあり、季節感を感じさせてくれます。
ユーカリの育て方に関する質問
ユーカリの育て方に関する内容は、以下に参考情報を掲載しておりますので、よろしければ参考にしてください。
ユーカリの選び方に関する質問
ユーカリには様々な種類があり、どのユーカリを選ぶか迷われる方も多いと思います。
以下に参考情報を掲載しておりますので、よろしければ参考にしてください。