カナダトウヒ(シロトウヒ ) – 極寒で生きるコニファー – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Picea glauca
英名:White spruce

カナダトウヒ

カナダトウヒとは

カナダトウヒは光沢のある青緑色の葉をもち、円錐形の樹形になるコニファー(針葉樹)です。
アラスカの極寒の地でも生育する木であり、マイナス50度以下にも耐え、時にはマイナス70度以上になる地域でも生育しています。
数百年生きる長寿の木でもあり、平均寿命は200年以上とされています。
成長速度がゆっくりであり、盆栽として利用されています。
爽やかなウッディの香りをもつエッセンシャルオイルとして利用されています。
生育地では、山岳地帯の森林や川沿い、湖の近くなどの肥沃な土壌で生育しています。
種小名の「グラウカ」は「青白い」を意味し、葉の色合いを表しています。
日本では「シロトウヒ(白唐檜)」とも呼ばれます。

トウヒの仲間は成長速度はゆっくりの種類が多く、環境によっては1年で5~10cmの成長のときもあります。

原産地:カナダやアメリカ北部に生育

樹高:15~30m程度

育て方

カナダトウヒ

涼しい地域で生育しており、寒さには強い一方、暑さには若干弱いです。
暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-30度以上で育ててください。

水はけのよい土で育て、なるべく粘土質の土は避けてください。
水やりは、土が乾燥しないように、土の上部が乾いたら水を与えます。
(※水の与えすぎは根腐れを招きますので、過度に与えすぎないようにしてください。)
多湿は苦手のため、湿度が高い時期には、湿度が高くない環境(風通しの良い場所など)で管理してください。
連日の雨などの高い湿度になる日には特に注意が必要です。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

カナダトウヒ

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

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