イチゴノキ(ストロベリーツリー) – 地中海地域の丸い果実の花木 – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Arbutus unedo
英名:Strawberry tree

イチゴノキ

イチゴノキとは

イチゴノキは白い花を咲かせ、色合いが変化する丸い果実がなる花木です。
果実はブランデーやジャムの原料としたり、薬用として用いられる場合があります。
果実は、グリーンからオレンジ色、赤色へと、色合いが変化していきます。
その特徴的な果実に加え、花も美しく、ヨーロッパやアメリカでは、鑑賞用として庭園などに植えられています。
「英国王立園芸協会」からは「ポリネーター(花粉媒介者)のための植物」と指定され、ミツバチやチョウ等が訪れることができる植物として評価されています。
乾燥した夏の地域で生育しますが、ある程度の耐霜性・耐陰性・ 耐塩性 があり、様々な気候に適応しています。
古くからヨーロッパでは身近な植物であり、英国庭園にも植えられ、詩や物語、絵画にも描かれています。
イタリアの国旗の色であり(葉は緑、花は白、果実は赤)、イタリア統一を彷彿とさせることから、イタリアの国木でもあります。
名前の「unedo」は、古代ローマの政治家・博物学者の大プリニウスが「私は一つしか食べない」と語った言葉が由来とされますが、「なぜ一つしか食べないのか」は謎です。
(「味気なくて食べれない」という意味とされますが、「美味しくて1つだけ食べるだけで十分」という説もあります。)

原産地:地中海地方や西ヨーロッパに生育

樹高:4~8m程度

育て方

イチゴノキ

暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-10度以上で育ててください。

様々な土壌で育ちますが、水はけのよい土で育てるのが望ましいです。
水やりは、水を切らさないように土の上部が乾いたら水を上げます。
土の湿りすぎは根腐れを引き起こすため、水のやりすぎには注意してください。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

イチゴノキ

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

目次