ツキヌキユーカリ(ユーカリ・ペリニアナ) – 茎を突き抜く独特の葉 – 取り扱い植物の説明と育て方

学名:Eucalyptus perriniana
英名:Spinning gum

ツキヌキユーカリ

ツキヌキユーカリとは

ツキヌキユーカリは葉を茎が突き抜いているようなツキヌキ状の葉をもつ、小~中型のユーカリです。
銀白色を帯びた青緑色の、丸みのある葉を持ち、園芸用として人気があります。
特徴的で美しい色合いの葉をもち、オーストラリアでは花束の素材として利用されています。
日本では人気があるにも関わらず、手に入りにくい希少な植物だと思われます。
なぜなら、挿し木は難しいこと、日本特有の夏の多湿に少し弱いことが考えられます。
(注意すれば育てることは可能です)
生育地では、冬に雪が積もることもある高地の森林や平原で生育し、マイナス15度以上の寒さに耐えられるという報告もあります。
種子名の「ペリニアナ」は、19世紀にオーストラリアで森林保全感を勤めた「ジョージ・サミュエル・ペリン」を称して名付けられました。

多くのユーカリ同様に、大きく成長すると、葉は卵型や長葉になります。
一般的には、成長しても、低い範囲から伸びる葉枝は、卵型や長葉になりにくいケースがあります。
そのため、元の葉を保つに、背の高い範囲を剪定する方法が考えられます。

原産地:オーストラリア南東部やタスマニア島に生育

樹高:5~15m程度

育て方

ツキヌキユーカリ

暑い時期には、高温多湿の環境を避け、風通しのよい環境で育ててください。
(特に、苗が若いときや鉢で育成している間は、夏の直射日光を避けてください)
寒い時期は、なるべく-15度以上で育ててください。

様々な土壌で育ちますが、水はけのよい土で育てるのが望ましいです。
水やりは、水を切らさないように土の上部が乾いたら水を上げます。
土の湿りすぎは根腐れを引き起こすため、水のやりすぎには注意してください。
多湿は苦手のため、湿度が高い時期には、湿度が高くない環境(風通しの良い場所など)で管理してください。
連日の雨などの高い湿度になる日には特に注意が必要です。

※耐寒性等の耐性は、育成する地域の気候や環境変化にもよるため、様子を見ながら管理ください。

成長が早く、鉢が小さいと根詰まりしやすいので注意してください。
寒冷地を除き、日本の多くの地域では、地植え可能で大きくなる木のため、地植えするときは、年に数回は適度な高さで葉枝を伐採するなど、成長しすぎないように管理が必要です。

ツキヌキユーカリ

【幼い苗のときや鉢が小さいときの注意点(植物全般)】
夏には強い直射日光や高温の場所を避け、冬には霜や寒風を避けてください。
急な温度・湿度変化にも注意してください。
特に初春等の急激な寒暖差があるときは、寒暖差の影響が少ない環境で育てることを推奨します。

植物の在庫状況

当店では植物の鉢物や種子を販売しております。



<注記>
・本情報は、当店の経験や、生息地の環境、調査情報をもとに掲載をしておりますが、全てが正解ではない場合もあります。
 耐寒性などの耐性は、成長度合いのほか、育成する地域の気候や環境変化(暑さや寒さの期間・湿度変化・寒暖差など)によって異なるケースがありますことをご了承ください。
 もしもお気づきの点がありましたらご連絡ください。
・植物全てに関することになりますが、地植えなどの野外で育成するときには注意が必要です。
 植物によっては、別の土地へ自生して侵略種になり得ますので、管理できる状態を維持してください。

植物の紹介記事

ツキヌキユーカリの育成状況– 取り扱い生花の紹介 – ユーカリ農園より

当農園での生育状況の紹介や、生花としての魅力を掲載しています。

目次