コニファー(針葉樹)を種子から育てる魅力

コニファーとは針葉樹の総称であり、モミの木、スギ、マツ、トウヒ、ヒバなど、幅広い種類があります。
色合いや葉の形も様々であり、普段の生活では庭園や公園のシンボルツリーや生垣として使われるほか、リースや花束、フラワーアレンジメント素材としても使われます。
ここでは、コニファーを種から育てる魅力についてご紹介します。

目次

コニファーとは

コニファーとは針葉樹の総称なので、幅広い種類があります。
更に園芸種やクリスマスツリー用の品種として、様々な種類が生み出され、色合いや葉の形も様々です。

普段の生活では、花束やフラワーアレンジメント素材としても使われます。
生花としては、切り花よりも長く飾ることができます。
また、常緑樹なので、生け垣やガーデニングとしても人気の高い植物です。

珍しい種類を選ぶことができる

ホームセンターや花屋などで販売されているコニファーは、大半が園芸種です。
そのため、庭木や店頭等に植樹されている種類は、パターン化されており、どこに行っても目新しさがありません。
園芸種は見た目が美しい種類がある一方で、独自性を出したいときには少々不向きかもしれません。

一方で、種子であれば、園芸種よりも幅広い種類が販売されているので、様々な種類から選ぶことができます。
園芸種とは異なる種類であれば、世界の国・地域に生育している種類であるため、それぞれの生育国の様子なども想像しながら、育てていくという楽しみがあります。

種から育てた人だけにしかわからない、葉の成長が魅力的

発芽当初は可愛らしい小さな芽です。
成長に従って葉の形や付き方もゆっくりと変化していきます。

市販されている苗木では、この葉の変化を見ることはできません。
育てる中で新しい顔を見せてくれるのは大きな魅力です。

イトスギ

ヒマラヤスギ

育つのが早いものや、丈夫で育てやすい種類がある

種から育てると育つまでに何年もかかるように思えますが、育つのが速い種類もあります。
1年ほどで0.5m近くに成長するコニファーもあります。
コニファーは寒さには強い種類が多いので、日本の様々な地域で育てることができます。
一方で、暑さには弱い種類がありますので、種類によっては管理場所に注意が必要です。

モントレーイトスギ
アメリカ西海岸の海岸のコニファー。
育つのが早く、1年で0.2~0.5程度になります。

イタリア・イトスギ
地中海地域のコニファー。
1年で0.2~0.4m程度になります。

フレーザーモミ
北アメリカに生育するモミの木です。
モミの木としては比較的成長が早いようで、2年で0.8~1mほどになりました。

ゆっくりと育つ種類がある

一方で、成長が早すぎると、スペースに困るという方も多いと思います。
また、「ゆっくりと丹精込めて育てたい」という声もお聞きします。

盆栽として育てるにも、成長速度が速すぎると扱いづらく、成長がゆっくりの種類が選ばれることがあります。
コニファーには様々な種類があり、モミの木など、成長速度が1年で数十センチの成長がゆっくりの種類があります。
幼い苗から、人生とともに時間をかけて育てることができる点が、ゆっくり育つコニファーの魅力です。

コロラドトウヒ
青色帯びた葉が美しいトウヒです。
クリスマスツリーにも用いられることがあります。

アメリカ・カラマツ
北アメリカに生育するカラマツです。
鮮やかな黄色に紅葉することも有名です。

バルサムモミ
アロマオイルや香水でも有名なモミの木です。

様々な活用方法

コニファーは生花として花瓶に飾るだけでも立派なインテリアになります。
清涼感のある樹脂系の香りは、緑に囲まれたような気分を感じさせてくれます。
水持ちはとてもよく、1週間~1カ月は美しい状態を維持してくれます。

コニファーといえば、クリスマスツリーや冬の装飾をイメージする方も多いのではないでしょうか。
10月から12月には特に人気が高くなり、ハロウィンやクリスマスのリースやスワッグとして使われています。
他にも季節に関係なく、様々なアレンジメントや観賞用としても使われています。

小さな種から育てる楽しさ

本記事では、コニファーを種から育てる魅力について紹介しました。
様々な魅力があり、ここでは紹介しきれない魅力もたくさんあります。

小さな種から年月をかけて育っていく様を見るのは、苗から育てるのとは異なる充実感があります。
魅力のある様々なコニファー。
ぜひ 種から育ててみませんか。

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