ユーカリは、花束の素材や、観賞用の植木として人気がある植物です。
一方で、市販されているユーカリ苗木の種類は少数です。
まれに様々な種類が販売されることがありますが、一時的であったり、都心部のみであることが多いです。
(特にホームセンターで流通しているユーカリは、明らかに種類名が誤っていることもあります。)
流通が少ない植物は、割高になりがちのため、種子から入手して育てるのも一つの方法です。
ユーカリは育つのが早い種類が多く、中には1~2年で背丈近くになり、数年で花を咲かせる種類もあります。
ユーカリは、幼木・若木・成長木で見た目や葉や色合いの変化があり、更に、個体によって見た目が若干違うこともあります。
様々な変化が見られる、種子から育成する魅力が大きい植物です。
ここでは当店の扱っているユーカリの種子の中で、発芽率が高いユーカリを紹介します。
(当店のケースになりますことを了承ください。)
※確認時の発芽率のため、経過年数や発芽環境、個体差による違いがございますので、あらかじめご了承ください。
(発芽確認年は各植物の詳細ページに記載しています。)
発芽率の高いユーカリの一覧
レモンユーカリ 別名:ユーカリ・シトリオドラ
学名:Corymbia citriodora
syn:Eucalyptus citriodora
レモンユーカリは長い葉を持ち、葉からレモンのような強い香りがするユーカリです。
エッセンシャルオイルや香水として有名な植物です。
ハーブ木として人気があり、葉枝は花束やウォールデコにも利用されます。
オーストラリア北東部に生育しており、樹高は約10~30mになります。
ユーカリ スポットガム 別名:コリンビア・マキュラータ
学名:Corymbia maculata
ユーカリ スポットガムはスポットガム(斑点ユーカリ)と呼ばれ、斑点があるような樹皮をもつ大型のユーカリです。
樹皮がパッチ状に剥がれ落ちると、白い滑らかな木肌が現れます。
街路樹として植樹されたり、ハチミツ用、木材用としても利用されています。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約20~60mになります。
ユーカリ オレンジガム 別名:ユーカリ・バンクロフト
学名:Eucalyptus bancroftii
ユーカリ オレンジガムは厚みのあるレモン型の葉をもつ、中~大型のユーカリです。
年月で樹皮が剥がれると、オレンジ色の木肌が現れ、やがてグレーブラウンになります。
オーストラリア東部に生育しており、樹高は約15~30mになります。
ユーカリ・ブルーボックス 別名:ユーカリ・バウエリアナ
学名:Eucalyptus baueriana
ユーカリ・ブルーボックスは緑色の丸い葉と、滑らかな白茶色の樹皮をもつユーカリです。
ラウンドリーフ(丸い葉)ボックスとも呼ばれ、丸葉が特徴的です。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ・アップルボックス 別名:ユーカリ・ブリジシアナ
学名:Eucalyptus bridgesiana
syn:Eucalyptus stuartiana
ユーカリ・アップルボックスは青緑色の葉と、滑らかなホワイトグレーの樹皮をもつユーカリです。
ハート型に見える葉をもち、鑑賞用としても人気があります。
オーストラリア東部に生育しており、樹高は約10~25mになります。
ユーカリ・カエシア
学名:Eucalyptus caesia ssp. caesia
ユーカリ・カエシアは赤い花を咲かせ、丸っぽい葉と、赤褐色の樹皮をもつユーカリです。
大きく成長すると葉枝は枝垂れる樹形になります。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約2~15mになります。
ユーカリ・カマルドレンシス 別名:リバーレッドガム
学名:Eucalyptus camaldulensis
ユーカリ・カマルドレンシスは白色の花を咲かせ、槍状の長い葉と赤褐色や白灰色の鮮やかな樹皮をもつユーカリです。
葉は鮮やかな緑色ですが、寒い時期には赤色の美しい色合いに紅葉します。
オーストラリアに生育しており、樹高は約20~50mになります。
ユーカリ・カンフォラ 別名:スワンプガム
学名:Eucalyptus camphora
ユーカリ・カンフォラは白い花を咲かせ、青みがかった大きめのハート型の葉を持つユーカリです。
「スワンプガム(沼や沢のユーカリ)」とも呼ばれます。
「カンフォラ」は強い香りを持つ物質「カンファー(樟脳)」に由来します。
オーストラリア東部や南東部に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ・セルヌア 別名:レッドフラワー・モールト
学名:Eucalyptus cernua
ユーカリ・セルヌアは赤色の花を咲かせ、槍状の葉をもつ、小型のユーカリです。
観賞用としてや、はちみつ用の木としても植えられています。
「セルヌア」はラテン語の「地面に向かってうなづくこと」に由来し、下向きに咲く花を示します。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約1~3mになります。
ユーカリ・クロロクラダ 別名:バラディンレッドガム
学名:Eucalyptus chloroclada
ユーカリ・クロロクラダは黄色の蕾から白い花が咲き、明るい青緑色の葉をもつユーカリです。
若い枝は黄緑色から赤色に変わり、濃い赤色へと変化していきます。
寒い時期には葉は紅葉して、濃い赤褐色(パープル色)の色合いになります。
オーストラリア東部に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ・コルダータ・クアドラングロサ 別名:ハートリーフ・シルバーガム
学名:Eucalyptus cordata ssp. quadrangulosa
ユーカリ・コルダータ・クアドラングロサは薄い白銀色を帯びたハート形の葉をもつユーカリです。
「コルダータ」はラテン語の「ハート型」に由来します。
「コルダータ」の亜種になり、違いは、枝断面が四角、幼葉がより尖り、大きめの花・実をもつとされます。
オーストラリアのタスマニア島に生育しており、樹高は約3~20mになります。
ユーカリ・コルヌータ
学名:Eucalyptus cornuta
ユーカリ・コルヌータは長い角のような蕾をもち、栗のトゲトゲのような黄色の花を咲かせるユーカリです。
「コルヌータ」はラテン語の「角のある」に由来し、蕾を示しています。
木材は、非常に硬くて強い木材の一つとされます。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ・クルキス
学名:Eucalyptus crucis
ユーカリ・クルキスは白青色を帯びた、丸い栗型の葉を持つ小~中型のユーカリです。
赤色を帯びた白色の蕾から、クリーム色の花を咲かせます。
「ミニリッチ」とも呼ばれる樹皮をもち、フロークが剥がれて巻き毛のコートのようになります。
西オーストラリアに生育しており、樹高は約2~15mになります。
レインボー・ユーカリ 別名:ユーカリ・デグルプタ
学名:Eucalyptus deglupta
レインボー・ユーカリは樹皮が剥がれると、ネオングリーンの木肌から、レインボーカラーのような多彩な色に変化するユーカリです。
ユーカリとしては珍しく、東南アジアの熱帯雨林に生育しています。
パプアニューギニアやフィリピン、インドネシアに生育しており、樹高は約30~70mになります。
ユーカリ・エリスロコリス 別名:レッドキャップガム
学名:Eucalyptus erythrocorys
ユーカリ・エリスロコリスは真紅の蕾から黄色い花を咲かせる、ユーカリです。
特徴的な蕾から、「レッドキャップガム(赤いキ帽子のユーカリ)」とも呼ばれます。
オーストラリアでは観賞用の植木や庭園の木、街路樹として人気がある種類です。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約3~10mになります。
ユーカリ・フォレスチアーナ 別名:フクシア・マリー
学名:Eucalyptus forrestiana
ユーカリ・フォレスチアーナは特徴的な赤と黄色の花を咲かせる小型のユーカリです。
振り子のような実と花をもち、庭園の木や街路樹として植樹されています。
塩湖周辺の砂地や平原で生育しています。
西オーストラリア南部に生育しており、樹高は約2~6mになります。
ユーカリ・グラウケスケンス 別名:ティングリング・ガム
学名:Eucalyptus glaucescens
ユーカリ・グラウケスケンスは白みのある青緑色の丸葉をもつ中型のユーカリです。
魅力的な葉枝に加え、木肌は白褐色やネイビーグリーンなどの独特な色合いをもちます。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約10~30mになります。
ユーカリ・グロブルス
学名:Eucalyptus globulus ssp. globulus
syn:Eucalyptus globulus
ユーカリ・グロブルスは香水やエッセンシャルオイルとして有名なユーカリです。
香料や薬用、お茶、ハチミツ用の花としても利用されています。
若い葉は白みがかった明るい青緑色の葉になり、爽やかな印象です。
オーストラリア南東部やタスマニア島に生育しており、樹高は約20~50mになります。
ユーカリ・ゴニオカリックス
学名:Eucalyptus goniocalyx
ユーカリ・ゴニオカリックスは鮮やかな緑色のやや厚みのある丸葉をもつ小~中型のユーカリです。
葉枝から抽出されるエッセンシャルオイルは様々な用途に利用されます。
絶滅危惧のある危急種であり、数は減少しています。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約10~15mになります。
ユーカリ・クルセアナ
学名:Eucalyptus kruseana
ユーカリ・クルセアナは銀白色を帯びた丸みのある葉を持つ小型のユーカリです。
華やかなクリームイエローの花を咲かせます。
美しい色合いから、観賞用として庭園に植えられたり、花束の素材としても使われています。
西オーストラリア南部に生育しており、樹高は約2~4mになります。
ユーカリ・ムーンラグーン
学名:Eucalyptus latens moon lagoon
ユーカリ・ムーンラグーンは白銀色を帯びた可愛らしい小葉が美しい、小型のユーカリです。
若い枝の色の変化は葉の色とのコントラストがあります。
観賞用として植えられたり、花束の素材として利用されます。
「ムーンラグーン」は英語の「月の潟湖」を意味し、趣のある名前です。
ユーカリ・マカルトゥ 別名:パディーリバーボックス
学名:Eucalyptus macarthurii
ユーカリ・マカルトゥは小さな雪のような花を咲かせるユーカリです。
一般的なユーカリの香りとは少々異なる、フルーティーな香りの精油が抽出されます。
絶滅危惧種に指定されているユーカリです。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約30~40mになります。
ユーカリ・マクランドラ
学名:Eucalyptus macrandra
ユーカリ・マクランドラは奇妙な長細い蕾や花をもつ小型のユーカリです。
1房から最大で30以上の細長い奇妙な蕾を伸ばし、淡い黄色の花を咲かせます。
果実も独特な外見になります。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約2~8mになります。
ユーカリ・メラノフロイア
学名:Eucalyptus melanophloia
ユーカリ・メラノフロイアは白銀色を帯びた卵型の葉の、小~中型のユーカリです。
日照・環境によっては、ミントグリーンの葉にもなり、美しい色合いです。
「メラノフロイア」は「黒い樹皮」を意味し、 粗くて硬い鉄色の樹皮を示しています。
オーストラリア北東部に生育しており、樹高は約4~20mになります。
ユーカリ・ネグレクタ 別名:オメオガム
学名:Eucalyptus neglecta
ユーカリ・ネグレクタは鮮やかな青緑色の葉をもつ、小~中型のユーカリです。
大きなボリュームある葉が特徴的です。
耐寒性があり、明るい日陰であれば育つ、珍しい性質もあります。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約5~10mになります。
ユーカリ・ヌタンス 別名:レッドフラワーモート
学名:Eucalyptus nutans
ユーカリ・ヌタンスは赤い花を咲かせる、小~中型のユーカリです。
西オーストラリア州政府から希少種(絶滅危惧種)として指定されています。
種子名の「ヌタンス」はラテン語の「うなづく」を意味し、花の付き具合いを示しています。
西オーストラリアに生育しており、樹高は約4~10mになります。
ユーカリ・オルビフォリア 別名:ハートリーフユーカリ
学名:Eucalyptus orbifolia
ユーカリ・オルビフォリアは青みのあるハート形の葉を持つ、小~中型のユーカリです。
ハートリーフユーカリは、この種類を指すこともあれば、別の種類のこともあります。
西オーストラリア南西部の内陸部に生育しており、樹高は約3~8mになります。
ユーカリ・パキフィラ
学名:Eucalyptus pachyphylla
ユーカリ・パキフィラは青みのある卵型の葉と、赤い蕾・白い花を咲かせる小型のユーカリです。
蕾は、開花時期が近づくと、紅色に染まることが特徴的です。
「パキフィラ」は、ギリシャ語の「厚い葉」に由来します。
西オーストラリアや中部の内陸部に生育しており、樹高は約2~5mになります。
ユーカリ・プレウロカルパ 別名:テトラゴナ
学名:Eucalyptus pleurocarpa
ユーカリ・プレウロカルパは白銀色を帯びた厚みのある葉、純白を感じさせる色合いの実や葉枝をもつユーカリです。
園芸用のユーカリとして、日本でもとても人気があります。
生花やドライ素材としても、花束やインテリア品として利用されています。
西オーストラリア南部に生育しており、樹高は約2~5mになります。
ユーカリ・ポプルネア 別名:ポプラ・ボックス
学名:Eucalyptus populnea
ユーカリ・ポプルネアはポプラの葉に似た、丸みのある葉を持つユーカリです。
ハチミツ用の花として用いられるほか、コアラが食べるユーカリの一種類としても知られています。
種小名の「ポプルネア」はラテン語の「ポプラのような」を意味します。
オーストラリア東部に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ・プルケラ 別名:ホワイト・ペパーミント
学名:Eucalyptus pulchella
syn:Eucalyptus linearis
ユーカリ・プルケラはヤナギのような細長い葉をもち、枝垂れるユーカリです。
「ホワイトペパーミント」とも呼ばれ、白褐色の木肌と、ペパーミント系の香りをもちます。
「プルケラ」はラテン語の「美しい」を意味し、樹冠を示すと考えられます。
オーストラリアのタスマニア島に生育しており、樹高は約10~20mになります。
ユーカリ銀世界 別名:ユーカリ・プルベルレンタ
学名:Eucalyptus pulverulenta
ユーカリ銀世界は白銀色を帯びた青緑色の、丸みのある葉をもつ、小~中型のユーカリです。
美しい色合いの葉枝や実をもち、花束の素材やインテリア装飾として、とても人気の種類です。
ユーカリの中でも香りは強く、葉枝には爽やかな香りをもちます。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約5~10mになります。
ユーカリ・ベイビーブルー
学名:Eucalyptus pulverulenta baby blue
ユーカリ・ベイビーブルーは白銀色を帯びた、コンパクトな丸葉が魅力的な小型のユーカリです。
香りも強く、やや甘く爽やかな香りをもちます。
「ユーカリ銀世界」の園芸種であり、ベイビーブルーは成長しても葉が大きくなりません。
ユーカリ・ルビダ 別名:キャンドル・バーク
学名:Eucalyptus rubida
ユーカリ・ルビダは丸身のある卵型の葉と、赤みの帯びた枝や樹皮を持つ、中~大型のユーカリです。
キャンドル・バーグ(蝋燭の樹皮)と呼ばれ、樹皮(剥がれ具合)を表した名前と考えられます。
オーストラリア南東部やタスマニア島に生育しており、樹高は約10~40mになります。
ユーカリ・ルディス
学名:Eucalyptus rudis
ユーカリ・ルディスは明るい緑色の葉をもつ、中~大型のユーカリです。
最初、葉端はギザギザした長細い葉ですが、大きめの卵型の葉にになっていきます。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約5~20mになります。
ユーカリ・シデロキシロン 別名:レッド・アイアンバーグ
学名:Eucalyptus sideroxylon
ユーカリ・シデロキシロンは青みを帯びた細長い葉をもつユーカリです。
「レッド・アイアンバーク(赤い鉄の樹皮)」とも呼ばれ、樹皮の様子を表しています。
蜂蜜用の花として利用されるほか、エッセンシャルオイルとしても利用されています。
オーストラリア南東部に生育しており、樹高は約20~30mになります。
ユーカリ・テヌイラミス 別名:シルバー・ペパーミント
学名:Eucalyptus tenuiramis
ユーカリ・テヌイラミスは白みのある緑色の葉をもつユーカリです。
「シルバー・ペッパーミント」とも呼ばれ、ミペパーント系の香りをもちます。
種小名の「テヌイラミス」はラテン語の「細い枝」に由来します。
オーストラリアのタスマニア島に生育しており、樹高は約15~25mになります。
ユーカリ・テレチコルニス 別名:フォレスト・レッドガム
学名:Eucalyptus tereticornis
ユーカリ・テレチコルニスは反りのある長場細い葉を持つ、大型のユーカリです。
木材は赤みがあり、硬くて耐久性があることから、建築用やインフラ建設などで用いられます。
花の咲く時期から、先住民族は寒くて日の短い時期の花木として捉えました。
オーストラリア東部やパプアニューギニア南部に生育しており、樹高は約30~50mになります。
ユーカリ・ユーティリス
学名:Eucalyptus utilis
ユーカリ・ユーティリスはクリーム色の花を咲かせ、青みのある細身の卵形の葉を持つユーカリです。
「ユーティリス」はラテン語の「役に立つ」を意味します。
干ばつにも耐え、半耐塩性があり、痩せた砂質土壌でも成長します。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約5~15mになります。
ユーカリ・ウッドワーディー 別名:レモンフラワーガム
学名:Eucalyptus woodwardii
ユーカリ・ウッドワーディーはレモンイエローの花を咲かせ、銀白色を帯びた青緑色の葉をもつ小~中型のユーカリです。
オーストラリアでは、観賞用として庭園の木や装飾用の素材として人気があるユーカリです。
西オーストラリア南西部に生育しており、樹高は約6~15mになります。